円安になってもペソ円が下がるのはなぜ?ドル円とメキシコペソの関係を解説

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メキシコペソ円(MXN/JPY)でスワップ投資をしていると、

「ドル円は円安になっているのに、なぜペソ円は下がっているの?」

と感じることがあります。

以前は、

ドル円が上昇(円安ドル高)
→ ペソ円も上昇(円安ペソ高)

という動きになることが比較的多く見られました。

ところが最近は、

ドル円は上昇しているのに、ペソ円は下落する

という場面もあります。

なぜこのような動きになるのでしょうか。

ペソ円は「ドル円」と「ドルペソ」で決まる

メキシコペソ円の値動きを理解するうえで、まず知っておきたいのが次の関係です。

ペソ円 = ドル円 ÷ ドルペソ

為替記号で表すと、

MXN/JPY = USD/JPY ÷ USD/MXN

となります。

つまりペソ円を見るときは、

* USD/JPY(ドル円)
* USD/MXN(ドルペソ)

この2つを見る必要があります。

ドル円だけを見ていても、ペソ円の動きを完全には説明できません。

具体的な数字で考えてみましょう。

① ドル円155円、ドルペソ17.0の場合

155 ÷ 17.0 = 約9.12

ペソ円は約9.12円です。

その後、ドル円が155円から158円まで上昇したとします。

普通に考えると、

「円安になったからペソ円も上がりそう」

と思います。

ところが同じタイミングで、ドルペソが17.0から18.0まで上昇したらどうなるでしょうか。

② ドル円158円、ドルペソ18.0の場合

158 ÷ 18.0 = 約8.78

ペソ円は約8.78円になります。

ドル円は

155円 → 158円

と円安ドル高になっているにもかかわらず、

ペソ円は

9.12円 → 8.78円

と下落しました。

これが、

「円安ドル高なのに円高ペソ安」

が起こる仕組みです。

重要なのは「円とペソのどちらが弱いか」

ドルが強くなったとき、

ドル > 円

となればドル円は上昇します。

しかし同時に、

ドル > ペソ

となってドルペソも上昇することがあります。

つまり、

円もドルに対して売られているけれど、ペソはそれ以上にドルに対して売られている

という状況です。

この場合、

ドル円 ↑
ドルペソ ↑↑
ペソ円 ↓

という動きが起こります。

そのため、

「ドル円が上がった=ペソ円も上がる」

とは限りません。

以前はなぜドル円とペソ円が連動しやすかったのか

メキシコペソは高金利通貨として知られています。

そのため、世界の金融市場が比較的安定しているときには、高い金利を狙ってペソを買う「キャリートレード」の資金が入りやすくなります。

このような環境では、

円を売る
↓
金利の高い通貨を買う

という取引も起こりやすくなります。

円が低金利通貨、メキシコペソが高金利通貨という関係だったため、

円安になる局面でペソが買われる

という動きが重なることがありました。

その結果、

ドル円上昇
+
ペソ円上昇

となる場面が多く、

「ドル円とペソ円は連動する」

ように見えやすかったわけです。

最近は「ドル円そのものの強さ」が重要になっている

一方で、市場環境が変化すると、この関係も変わります。

特に注意したいのが、

米国とメキシコの金利差

です。

メキシコペソが買われる理由の一つは、メキシコの金利が米国より高いことです。

ところがメキシコが利下げを進めたり、米国の金利が高い状態が続いたりすると、両国の金利差は縮小します。

すると、

「わざわざペソを保有して高い金利を狙うメリット」

が以前より小さくなります。

その結果、ドルに対してペソが売られやすくなることがあります。

ペソ円を見るなら「USD/MXN」もチェック

これまではドル円を見ながら、

「ドル円が上がっているからペソ円も大丈夫そう」

と判断していた人もいるかもしれません。

しかし、これからはドル円だけでなく、

USD/MXN(ドルペソ)

も確認しておきたいところです。

ドルペソは少し分かりにくいのですが、

USD/MXN上昇 = ペソ安・ドル高

USD/MXN下落 = ペソ高・ドル安

です。

したがって、

ドル円↑ + ドルペソ↓
→ ペソ円は上昇しやすい

一方、

ドル円↑ + ドルペソ↑
→ どちらの動きが強いかでペソ円が決まる

と考えると分かりやすくなります。

スワップ投資では為替差損にも注意

メキシコペソ円は高いスワップポイントが魅力です。

しかし、スワップポイントが毎日積み上がっていても、ペソ円そのものが大きく下落すれば、為替差損がスワップ収益を上回る可能性があります。

特に、

「円安だからペソ円は下がりにくいだろう」

と考えてしまうのは注意が必要です。

円安が続いていても、それ以上のペースでペソがドルに対して下落すれば、ペソ円は下がります。

スワップ投資では、

① ドル円(USD/JPY)
② ドルペソ(USD/MXN)
③ 米国とメキシコの金利差

この3つを合わせて確認することで、ペソ円の値動きをより理解しやすくなります。

ドルペソ(USD/MXN)を扱っている会社は?

国内の会社では、外為どっとコムやヒロセ通商【LION FX】などでUSD/MXNが取り扱われています。

まとめ

ペソ円はドル円だけで決まっているわけではありません。

基本となる関係は、

ペソ円 = ドル円 ÷ ドルペソ

です。

そのため、

ドル円が上昇して円安ドル高になっていても、ドルに対してペソがそれ以上に下落すれば、ペソ円は下落します。

以前は円安とペソ高が同時に進むことも多く、ドル円とペソ円が連動しているように見える場面がありました。

しかし、市場環境や米国・メキシコの金利差が変われば、その関係も変化します。

メキシコペソ円でスワップ投資をするなら、

「ドル円が上がっているか」だけではなく、「ドルに対してペソがどう動いているか」も確認する。

これが今まで以上に重要になっています。

※本記事は為替やスワップポイントの仕組みについての情報提供を目的としたもので、特定の通貨やFX会社への投資を推奨するものではありません。FXには為替変動等による損失リスクがあります。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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